特集2 相続対策 発生前・後のアドバイス
地域金融機関においては、相続を機とした預金流出が懸念されるところだ。しかし、相続の課題を抱えた顧客に適切な相続対応を行うことで、このようなリスクを少しでも抑制することにつなげることができる。また、煩雑な手続きに不安を抱える遺族を親身に支援することで、次世代との新たな接点を築き、強固な信頼関係を形成する貴重な機会にもなり得る。本特集では、顧客に対する発生前後の顧客対応や遺言に関する実務に加え、税務上、法務上のアドバイスを解説した。
Part1 相続発生前の顧客対応と遺言支援の実務
巣鴨信用金庫 リスク管理部 次長 平松 知実
Part2 相続税の基礎と実務上の留意
税理士法人新宿総合会計事務所
税理士 杉江 延雄/税理士 藤澤 直弘/税理士 釘屋 正道
Part3 相続手続きの重要ポイントと遺産把握の実務
永井法律事務所 弁護士 藤尾 将之
特別企画 企業価値担保権付き融資の自己査定および償却・引当等に関する実務着眼
「事業性融資の推進等に関する法律」により、担保や保証に依存しない事業性融資の新たな手段として「企業価値担保権」が創設された。本稿では、金融庁が同月に公表した「事業者と金融機関の信頼関係に基づく事業性融資に関する基本的な考え方」を踏まえ、多くの実務担当者が疑問を抱く企業価値担保権付き融資の自己査定や償却・引当に関する実務着眼点を解説する。
有限責任監査法人トーマツ 公認会計士 小谷野 卓也
特別研究1 企業価値担保権信託契約の全体像と実務上の具体的な留意点
企業価値担保権信託契約の全体像と実務上の留意点について、本誌6月号では、セキュリティ・トラスト利用強制の仕組みの背景と特徴、かかる仕組みの利用に伴う留意点など、信託契約書式例の前提となる企業価値担保権の基本的枠組みに絞って解説した。本稿では、信託契約書式例の全体像と実務上のポイントについて、より具体的な条文に言及し詳細に解説する。
森・濱田松本法律事務所 外国法共同事業
弁護士 佐藤 正謙/弁護士 倉持 喜史
特別研究2 金融機関に求められるサイバーセキュリティの最新動向と留意点~後編
本誌6月号に引き続き最近のサイバーリスク事故例、金融機関行職員として内外に留意すべき点等において解説。今回は、サードパーティリスク管理のルールとサプライチェーン・サイバーセキュリティ評価制度(SCS評価制度)について解説する。
八雲法律事務所 弁護士 山岡 裕明/弁護士 髙間 裕貴
その他
●営業店担当者が知っておきたい地政学リスク~ホルムズ海峡危機後の世界と顧客対応
ブルーモ証券株式会社 代表取締役CEO 中村 仁
●製本業事業承継支援プロジェクト「SSP」 若手経営者対象に勉強会を開催
本誌編集部
連載
▼デジタル遺産の相続を可能とするパスワードマネージャーの開発・販売
~サニーズ株式会社
---ニッチビジネス研究(第106回)
本誌編集部
▼近時の金融検査の潮流・全体として意識すべきこと
---金融検査の「そのあと」で~指摘事項にはどう対処すればよいか(第1回・新連載)
オペレーショナルデザイン株式会社
取締役 デザイナー/データアナリスト 佐々木 城夛
▼リーダーシップと組織運営~戦場の最前線でのリーダーシップ
---地域金融機関の支店長のための兵法(第3回)
▼印鑑不要の電子契約
---ドラマに見る仕事の盲点~貸付取引事例(第2回)
明智 孝
▼顧客の預金や支店の金庫に手を出した「死角」
---金融不祥事 転落の「死角」(第73回)
公認不正検査士(CFE) 井上 享
▼キャッシュ・フロー分析③
---粉飾決算の読解(第24回)
TCHコンサルタンツ株式会社 代表取締役 石川 英文
▼早めの相談が望まれる経営者の「再チャレンジ支援」
---事業再生・事業承継支援専門家からの現場報告(第86回)
企業再建・承継コンサルタント協同組合(CRC)
今月の指針
金融商品販売 金融商品販売と預金/融資取引 良品計画の事例に学ぶ債務者格付時の在庫の評価/店内事務 改正犯収法にみる金融犯罪の巧妙化/金融法務 検査忌避の指摘と地域金融機関のガバナンス
巻頭言 地域金融力強化プランの意義――役割転換を支える制度的基盤
中央大学 法務研究科 教授 原 恵美
金融行政キーワード
銀行実務クロスワード
今月の誌上ブックフェア
B5判・84頁
特集1 営業店のマネロン対策・最前線
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