「日銀の異次元金融緩和はいつまで続くのか」「その『出口』の先では相場はどう変動するのか」。欧米でも進められていた金融緩和が縮小方向に舵が切られる中、日銀の金融政策はどう変化していくのかに注目が集まっています。こうした関心は、富裕層やオーナー経営者等、金融機関が大切にしたいお客様ほど強く持っていますから、『金融のプロ』である金融機関の行職員としては、こうした話題に対しても十分な意見交換や情報提供ができるようなリテラシーを身につけておく必要があるといえます。乏しい反応しかできなければ、信頼を失いお客様の離反を招くにもなりかねません。
本書は、2013年4月に始められた日銀の異例の金融緩和策の概要と評価、金融市場への影響などを中心に、その前史から紐解いて一問一答形式で記述したものです。上記のようなお客様の関心事に対応するほか、金融機関の業務に大きな影響を与える日銀の金融政策に対する専門知識を身につけることができます。お客様との対話力を高めたい金融機関担当者必読の一冊です。
野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト 木内 登英 著
A5判・並製・192頁・2021年12月発行