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中小零細企業支援実例集

中小零細企業支援実例集

中央総合研究所 著

A5判・並製・256頁・平成22年8月発行

商品コード:111143341
販売価格(税込) 2200 円
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 景気が回復基調にあるとはいえ、中小・零細企業は業況回復のきっかけがなかなか掴めず、厳しい経営を強いられており、予断を許さない状況が続いています。このような経営環境においては、従来と同様の経営を行っているだけでは、売上の大幅な回復・利益の確保は見込めません。そこで重要となるのは、商品・技術の優位性の確保、市場・顧客への適格なアプローチによる売上の確保、一方で徹底的なコスト削減、適切な社内体制の整備により利益を生み出すことのできる企業体質の強化であり、金融機関には取引先企業の経営への積極的関与が求められます。本書は中小・零細企業にとって非常に厳しい環境の中で、企業自ら実践した、あるいは金融機関等の支援を受けて業績を維持・向上させてきた具体的事例を多数収載した、取引先への経営支援のヒントが満載の、金融機関法人担当者必読の書です。


中小・零細企業の経営支援・経営改善のヒントが満載!


● 中小・零細企業の経営支援実務に特化

 


 中小・零細企業は単一事業を営む企業が大多数で、経営資源も潤沢とはいえず、事業の選択と集中による業績回復は困難です。そこで、中小・零細企業でも可能な、①高付加価値化、②コスト削減・低価格化、③経営体制整備、④顧客ニーズ適応、⑤営業戦略導入、⑥IT化という6つのアプローチによる経営支援について徹底解説しました。

 


● 経営支援85の実例を収載

 


 本書は、経営支援・改善の着想から実行までのプロセスについて85事例を収載しました。業種も製造業、卸売業、小売業、建設・不動産業・サービス業と満遍なく採り上げ、支援のヒントが満載です。

 


● 中小・零細企業の現場に明るい執筆陣

 


 本書の執筆は、日頃、中小・零細企業の経営にアドバイザーとして関与する現場に明るく経験豊富な24名の中小企業診断士が担当しました。実例を通して経営支援のノウハウ・勘どころが掴めます。

 


(主要目次)

序 章 中小・零細企業の経営改善の方向性

第1章 高付加価値化による支援

1.競争優位性と高付加価値化

2.高付加価値化の方策

3.製造業の高付加価値化戦略

4.卸売業における高付加価値化のポイント

5.小売業の高付加価値戦略

6.建設・不動産業の高付加価値戦略

7.サービス業の高付加価値戦略

事例1 吸引掘削工法の実用化による経営革新(一般電気工事業)

事例2 配達と新サービスメニューで売上増を実現(クリーニング業)~

事例3 商品の使いやすさへのユーザー要望に対応、評価が高まりブランド化を実現(刷子(ブラシ)製造業)

事例4 省電力化推進のための"インテリジェント・コンセント"開発による新事業進出(電力制御装置製造業)

事例5 現場発の技術開発と顧客へのアプローチ強化で受注獲得を実現(電気メッキ業) ほか8事例

第2章 コスト削減・低価格化戦略

1.収益・競争力を確保するコスト削減・低価格化の方策

2.製造業のコスト削減・低価格化策

3.卸売業のコスト削減・低価格化策

4.小売業のコスト削減・低価格化策

5.建設・不動産業のコスト削減・低価格化策

6.サービス業のコスト削減・低価格化策

事例1 販売力強化へつながる標準製品の確立から資材コスト、組立・調整コストの削減(食品機械製造業)

事例2 製造ラインの24時間無人化の実現で国内シェア60%を確保(プラスチック製品製造業)

事例3 在庫削減、物流作業の効率化、配送ルートの見直しによるコスト削減と利益創出(家具卸売業)

事例4 物流センターの作業改善によって生産性を向上し、人件費の低減を実現(書籍出版業) ほか5事例

第3章 経営体制の整備・組織再編

1.経営改善のための経営体制の整備

2.情報の「見える化」

3.経営計画の策定と実施

4.経営体制整備のための人材活用

5.経営陣と現場の擦り合わせ

事例1 営業・企画・広報の連携強化による販売力向上(洋食器製造業)

事例2 取扱商品をワインに特化し、ネット販売で成功(酒類販売業)

事例3 新設備導入と職場ガイドライン作成により、従業員のモラル向上及び収益性向上を実現(プラスチックフィルム製造業)

事例4 『遊びと学びの融合』のコンセプトでの多店舗展開と店舗販売手法の革新(玩具小売業) ほか3事例

第4章 顧客ニーズへの適応戦略

1.経営改善下の顧客ニーズへの適応の必要性と方策

2.既存データの活用

3.アンケートによるユーザー調査

4.ユーザーの意見ベースの製品構想

5.試供品を通じたニーズ把握

事例1 カスタマーセンターと本社を一体化し、ユーザーニーズを把握(工具製造業)

事例2 品揃えと来店客のミスマッチ解消による売上向上(婦人服小売業)

事例3 マーケットインの発想に基づいたコミュニケーションを充実し、新製品開発を実行(厨房用機器製造業) 事例4 カフェコーナーとのシナジー、本の読み聞かせ会で地元顧客との関係構築(書籍小売、CD・DVDレンタル業) ほか8事例

第5章 営業戦略の導入

1.中小・零細企業における「営業戦略」

2.収益確保のための経営資源の集中

3.営業活動プロセスの管理による効率化

4.製商品・サービスの認知度向上策

5.収益向上のためのトップセールスの必要性

事例1 商品カテゴリーを絞り込み、ワイン&日本酒の酒類専門店に業態転換(酒類販売業)

事例2 客待ち営業から、出張アドバイザーとしてのサービス業に変換(賃貸不動産仲介業)

事例3 百貨店ルートの営業を縮小し、独自の販売ルートを開拓(水産食料品製造業) 事例4 多品種・小ロット対応力を活かして新たな顧客獲得へ(ポリエチレン袋製造業) ほか9事例

第6章 IT活用戦略

1.中小・零細企業のIT活用状況と効率化

2.IT活用による効率化

3.IT活用による製商品・サービスの付加価値化

4.IT導入と情報活用による企業力の「見える化」

5.IT化による「無料化」戦略

事例1 携帯電話へのDM送信による顧客とのコミュニケーション活性化(エステサロン)

事例2 システムや業務のアウトソーシング化による効率化、ミス発生の防止(リサイクルショップ)

事例3 受注案件別のデータベース化による利益管理の構築(金属製品加工業)

事例4 情報の「見える化」によって、取扱量の増加を実現(野菜販売業)

事例5 カテゴリー・マネジメント手法で品揃え・陳列の改善(食品ミニスーパー)