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実演販売士を厳しく育成

実演販売といえば、まず思い浮かぶのが実演販売士の豊かな語り口だ。コパ・コーポレーションは35名の実演販売士を擁するが、ひとたび彼ら、彼女らが語り出せば初めて見る商品であっても、瞬く間にその魅力に引き込まれてしまう。

これは、かつてアキハバラデパート等で長年実演販売を務めた同社・吉村社長が自らマニュアルを作成し実行していることによる。かつて宣伝屋と呼ばれていた販売人を「実演販売士」と名付け、認定制をとること等、地位向上に努めたことが事業拡大へと繋がった。「実演販売士は当社の看板であり商品です。全員、完全歩合制で採用しています。そのため、講座を受けるための試験や修了基準も厳しく設けています。当社のレジェンド松下がメディアによく出ていますが、彼を上回る実演販売士はいつ出てきてもおかしくありません」と同氏は話す。

販売チャネル増でコロナ禍対応

また、同社は実演販売士の役務提供に留まらず、商品を企画する機会も増えている。「我々売る側からすると『このようなセールスポイントが言えたらもっと売れるのに、勿体ない』と思うこともある。そのような目線が役に立っています」（吉村社長）とのことから、クロスやフライパンなど生活に密着した商品が開発されている。

さらに同社は、インターネット通販や直営店舗も運営している。新型コロナの影響により取引先が軒並み時短営業を迫られる事態となっても、店頭販売にさほど依存しなかったため、これらの事業への影響はそれほど大きくなかったとのことだ。

今後、同社は事業の展望について「自社プラットフォームの醸成（＝デモカウ事業の成長）や実演アンカーマンの育成（＝商品企画力の強化）に努めてまいりたいと考えております」（吉村社長）とのことだ。