高齢化社会を迎え、相続取引の案件が年々増えています。相続案件への対応には、幅広い知識が必要なことから、営業店の悩みのタネとなっており、案件処理に多くの時間を割かざるを得ないことが少なくありません。相続の取扱いには、民法の定めといった基本的な知識から、相続人の確認、遺言の確認や遺言が家庭裁判所で検認を受けたときの確認、さらには様々な申受け書類のチェックなど多様な知識が求められます。本書は、このような相続取引に求められる広範な知識を、平易かつ、実務に即して学習することができます。また、営業店に持ち込まれる頻出事例を抽出し、実務対応のポイントを分かりやすく解説した相続実務の決定版です。
第二版では、預貯金を遺産分割の対象とする最新判例および「法定相続情報証明制度」開始で大きく変わる実務に対応できるよう、解説・事例を追加し、全面見直しを行いました。
瀬戸祐典(弁護士) 著
A5判・並製・424頁・平成29年8月発行