生命保険有効活用相談シート集  
 
 
X.相続編 生命保険金の非課税

63 生命保険金を相続した場合の非課税枠

 相続税率が高い人の場合には、ご自分が契約者や被保険者となって高額の保険に加入することはあまり意味がありません。というのは、相続が発生したときに支払われる保険金に対して相続税が課税されてしまうからです。しかし、相続税法では、相続人一人当たり500万円という生命保険金の非課税の規定を設けています。例えば子供4人(配偶者なし)の場合には、合計で2,000万円まで生命保険金に対して相続税が課税されません。しかし、高齢であったり、健康状態が思わしくないために『自分は保険には入れない』と思っている方も多いと思います。
 生命保険に加入できるのは、通常70〜75歳くらいまでと考えられています。しかし、いくつもの保険会社がもっと高齢の方でも加入できる保険を取扱っています。保険会社によっては、85歳まで加入できる保険を取扱っているところもあります。高齢の方の保険料は高額になりますが、保険金は非課税ですから必ず加入した方が得です。保険の種類は終身保険を選択します。
 この場合に一時払終身保険以外の終身保険では終身払いを選択しないことが重要です。保険料の払込期間を長くすればするほど、毎月あるいは毎年の保険料は安くなります。定期保険や養老保険は期間があらかじめ定められていますので、保険料を無限に支払う危険性はありませんが、終身保険の場合には保険期間が終身ですから、払込方法も終身払いを選択すると、文字どおり死ぬまで保険料を払込まなくてはなりません。最近のように高齢者でも90歳近くまで長生きすることが珍しくなくなった時代にあっては、このような年齢まで保険料を払込んでいると、払込保険料の合計額が保険金額を上回ってしまい何のために保険に加入しているのかわからなくなってしまいます。必ず払込満了年齢を決めるようにしてください。
 また、一般に、健康な人でないと保険には加入できないと考えられていますが、保険商品の中には健康状態が良好でなくても加入できる商品もあります。もちろん保険金額は無制限というわけにはいきませんが、特に健康状態の良くない人向けの保険も発売されていますので、非課税金額までは必ず加入するよう心がけてください。

(文責: 辻・本郷税理士法人 http://www.ht-tax.or.jp/

 

■提案シート

 
  • 2017年5月改訂版
  • このサイト内の情報は、お客様に対する情報提供や店内勉強会などに活用されることなどを目的としており、会計上、税法上、その他専門的助言を提供するものではありません。試算につきましては、株式会社銀行研修社作成の計算システムを利用した概算であり、税制改正や経済情勢等の変化により相違が生じることがあります。対策等を実施される場合は、事前に税理士等の専門家にご相談ください。
  • このサイト内のすべての文章・図表の著作権は、株式会社銀行研修社および執筆者に帰属しますが、お客様に差し上げたり、店内勉強会の資料として利用する等のための印刷・コピーは許諾致しますので積極的にご活用ください(見本版での活用はご遠慮ください)。ただし、著作権者は、この情報を用いて利用者が行う判断一切について責任を負うものではありません。個別具体的な事案に関しては、専門家にご相談されることをお勧め致します。
  • 本稿は、本文中に特に記述のあるものを除き、2017年4月1日現在の法令・データ等に基づいています。
企画・制作 株式会社銀行研修社
©2017 辻・本郷税理士法人/株式会社アルファステップ/御簾納会計事務所/平田会計事務所/株式会社フィナンシャルクリエイト/鳥飼法律事務所/株式会社ネオライフプランニング