生命保険有効活用相談シート集  
 
 
W.法人編 1 保険の見直し 保障額の見直し

24 保障額を見直したい

 保険に加入した当初に考えられていた会社の業績が、その後経済環境の悪化や人材の流出などの要因から一時ではなく、恒常的に業績が下がってしまい、それに合わせて会社規模を縮小、スリム化しなければならない状況が生じてしまうことがあります。
 このような場合に保険料負担の軽減や必要保障額についても見直すことになると思われます。
 この際に、契約当初の会社業績に合わせて加入した契約を、現在および今後予想される業績推移や業務内容の変化などをもとに加入目的ならびに必要保障額について再検討しなければならないと思われます。複数の保険契約があれば、個々の契約ごとに加入目的や保障額などをもう一度見直して対応を検討します。

1.加入目的の再検討
 ・運転資金、設備資金の借入金やリース契約の残高など長期債務に対す
  る保障。
 ・支払手形決済、買掛金、未払金、短期の借入金返済など短期債務に対
  する保障。
 ・死亡退職金および弔慰金または生前退職金の支払原資の確保。

2.必要保障額の再検討
 ・売上高の減少や経費の圧縮などによる運転資金の減少。
 ・資産売却や預貯金の取崩しなどによって借入金の返済を行うなど長期
  債務額の圧縮。
 ・人員削減に伴う人的保障額ならびに退職金の準備額の減少。

3.保険料の負担軽減
 ・既契約を解約して、掛捨てタイプの保険へシフトする。
 ・既契約のメンテナンス(払済、減額)。

 一般的には保険料が割高で貯蓄性のある既契約を解約し、保険料が割安な掛捨てタイプのものに新たに加入する方法が考えられますが、解約時に払い戻される解約返戻金に対する課税が生じる場合がありますし、新たに加入する場合には現在の年齢と既契約加入時の保険年齢のちがいから保険料の負担軽減が十分に得られないようなケースもありえます。また、現在の健康状態によっては特別保険料が加算されたり、加入できないケースも少なくありません。
 このようなことも考慮して既契約を払済や減額などの契約変更による方法も併せて検討することが必要です。
 たとえば、事業を段階的に縮小していくような計画がなされている場合などでは、その都度に保険金額を減額する方法も考えられます。

(文責: 御簾納会計事務所 http://www.misuno.co.jp/

■提案シート

 
  • 2017年5月改訂版
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