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I 税務相談 1 会社と税務 B 青色申告  

(1) 青色申告特別控除制度とは

質問:
個人事業を営んでおりますが,青色申告にすると青色申告特別控除が適用されるそうですが,どんな内容でしょうか。

要旨:

 控除額は、事業的規模で正規の簿記の原則に従って記録している場合には65万円、それ以外の場合には10万円となります。

解説:

1 青色申告特別控除制度
(1) 事業所得や不動産所得が生じるような事業を営む青色申告者で、これらの所得に係る取引を正規の簿記の原則に従って記録している者については、65万円の所得控除が適用されます。
(2) (1)以外の青色申告者は、10万円の所得控除が適用されます。

2 控除適用要件
 青色申告控除は、不動産所得や事業所得または山林所得が生じるような業務を営む者が、一定の帳簿書類を備え付けて取引を記録し、かつ保存することを条件として、申請により認められています。ただし、現実は、帳簿等による記録が十分とはいえなくても青色申告の承認申請をしているだけで青色申告控除を適用しているのが実情です。
 平成16年度の税制改正により平成17年分以後の所得税については、取引を原則複式簿記の原理により記録しなければなりません。簡易な簿記により記帳している人も、平成17年分以降については全て正規の簿記(一般的には複式簿記)の方法による記帳に移行し、貸借対照表を損益計算書とともに期限内提出の確定申告書に添付しなければなりません。
 なお、不動産所得の場合、正規の簿記の原則に従っていても、事業的規模を満たしていなければ、65万円の所得控除を受けることができません。事業的規模とは、形式基準としての5棟10室基準や実質基準としての社会通念上事業といえる規模を満たしていることをいいます。

⇒青色申告制度にするとどんな特典がありますか

⇒青白申告の申請手続

 

 

  • 平成29年8月改訂版
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